2008年07月29日
崖の上のポニョ(ネタバレを含みます)
はい。ポニョです。ポニョ。
可愛かったです。ポニョも宗介もめちゃいい感じだったし、ポニョが人間になって海の上爆走するシーンとかめちゃ好きなんですが見終わった後に「んー…」と、もやもや引っかかるものが。
この映画の正しい見方はふぁーっとした気持ちで子ども達の愛と冒険に心寄せる事かもしれないが、どっこいこちとら心の汚れた大人代表、そう易々と心清らかには見られねぇぜ?と言った具合でもやもやの原因を探ってみることにします。
まず一番初めに引っかかったのは街が水没して、ポニョと宗介がポンポン船で出かけたあとの若夫婦との会話。
「いい船だね」的なことを旦那さんが言うのだけどもね。
…かなりの災害被害の起こる中、5つか6つの幼子が船で来るの見て「いいふねだね」?ああ?
他にもっと言うべきことがあんでねースか?
と思っている間に、ポニョは非常食を赤ちゃん抱いた母さんにやっちゃうし、いやそれはいいんですが。
そうこうしている間に他の避難民もくるけど…この辺から皆が普通じゃない感じになってくるのですよね。
「がんばれ」っていいの?それでいいの?
ここがすごく違和感がありました。
で、次に「あれー?」だったのがひまわり園の皆さん。
魔法とかなんかすごく受け入れてるんですが、アリ?アリなの?ここでやっと私も脳のスイッチを切り替えたのです「魔法アリワールドだったのね」と。
でもそれまで(前半)は魔法無しワールドだったように見えたんですよ。
ところが水没したあたりから魔法アリワールドになってきた。
これはあのフジモトさんが作っていた魔法の薬によるものなのでしょうか。
それはなぞですが、この魔法アリワールドと魔法無しワールドの見極めを誤ったことによる違和感だったのだと思います。
今までのジブリ作品だと魔法アリワールドと魔法無しワールドは、何らかの境界線があったじゃないですか。
初めから魔法などファンタジー要素アリなのは「ナウシカ」「ラピュタ」「魔女宅」「もののけ」系。
現実の社会でありながら特定の人間がファンタジーと現実を行き来する「トトロ」「千と千尋」「猫の恩返し」系。
でもポニョははじめトトロ系っぽい感じだったのに、なんだか皆ファンタジー世界に来ちゃったかんじなのですよ。
例えばクレヨンしんちゃんの映画版でひろしやみさえがファンタジーの世界行っても現実帰ってくるじゃないですか、ポニョだと現実帰ってきてない感じなんですよ。
一応帰ってきている描写してましたけど。
でもポニョは人間の子として宗介の家にいることになるわけで、最大のファンタジーが居座ったままになってますよね。
浦島太郎が乙姫様連れ帰ってきちゃったみたいな感じ。
トトロでサツキとメイの家にトトロが住み始めてお父さんもお母さんも公認、みたいな感じ。
いやいいんだけど。
なんかもやっとする。…のは、既成の概念にとらわれているためなのだろうなぁ、と寂しくなりつつ、あーでももやっとするのです。
絵本のくまのプーさんでは、最後大人になったクリストファーは100エーカーの森の仲間にさよならを告げます。
そしてファンタジーから巣立って大人になっていくのです。
それは寂しいことではあるけど、人間にとって必要なことだと思います。
私が必要だと思っているだけかもしれませんが、そう思っているので、ファンタジーなまま終わってしまったポニョに不安な気持ちになるのだと思います。
ナウシカのように初めから最後までファンタジー世界ならそうならなかったと思います。
はじめとても現実のように始まって、非現実から現実へ帰ってこずに終わったのがモヤットの原因なのです。
と、原因がわかっただけでもスッキリしました。
あとは続編で「海の底のフジモト」をやってほしいです。
パンフになんか説明書いてましたが、あんなんで納得いきません…
若きフジモトとグランマンマーレの愛と冒険をぜひ映像化していただきたいです。
いろいろ書いていますが、ポニョ好きですよ。可愛いから。
可愛かったです。ポニョも宗介もめちゃいい感じだったし、ポニョが人間になって海の上爆走するシーンとかめちゃ好きなんですが見終わった後に「んー…」と、もやもや引っかかるものが。
この映画の正しい見方はふぁーっとした気持ちで子ども達の愛と冒険に心寄せる事かもしれないが、どっこいこちとら心の汚れた大人代表、そう易々と心清らかには見られねぇぜ?と言った具合でもやもやの原因を探ってみることにします。
まず一番初めに引っかかったのは街が水没して、ポニョと宗介がポンポン船で出かけたあとの若夫婦との会話。
「いい船だね」的なことを旦那さんが言うのだけどもね。
…かなりの災害被害の起こる中、5つか6つの幼子が船で来るの見て「いいふねだね」?ああ?
他にもっと言うべきことがあんでねースか?
と思っている間に、ポニョは非常食を赤ちゃん抱いた母さんにやっちゃうし、いやそれはいいんですが。
そうこうしている間に他の避難民もくるけど…この辺から皆が普通じゃない感じになってくるのですよね。
「がんばれ」っていいの?それでいいの?
ここがすごく違和感がありました。
で、次に「あれー?」だったのがひまわり園の皆さん。
魔法とかなんかすごく受け入れてるんですが、アリ?アリなの?ここでやっと私も脳のスイッチを切り替えたのです「魔法アリワールドだったのね」と。
でもそれまで(前半)は魔法無しワールドだったように見えたんですよ。
ところが水没したあたりから魔法アリワールドになってきた。
これはあのフジモトさんが作っていた魔法の薬によるものなのでしょうか。
それはなぞですが、この魔法アリワールドと魔法無しワールドの見極めを誤ったことによる違和感だったのだと思います。
今までのジブリ作品だと魔法アリワールドと魔法無しワールドは、何らかの境界線があったじゃないですか。
初めから魔法などファンタジー要素アリなのは「ナウシカ」「ラピュタ」「魔女宅」「もののけ」系。
現実の社会でありながら特定の人間がファンタジーと現実を行き来する「トトロ」「千と千尋」「猫の恩返し」系。
でもポニョははじめトトロ系っぽい感じだったのに、なんだか皆ファンタジー世界に来ちゃったかんじなのですよ。
例えばクレヨンしんちゃんの映画版でひろしやみさえがファンタジーの世界行っても現実帰ってくるじゃないですか、ポニョだと現実帰ってきてない感じなんですよ。
一応帰ってきている描写してましたけど。
でもポニョは人間の子として宗介の家にいることになるわけで、最大のファンタジーが居座ったままになってますよね。
浦島太郎が乙姫様連れ帰ってきちゃったみたいな感じ。
トトロでサツキとメイの家にトトロが住み始めてお父さんもお母さんも公認、みたいな感じ。
いやいいんだけど。
なんかもやっとする。…のは、既成の概念にとらわれているためなのだろうなぁ、と寂しくなりつつ、あーでももやっとするのです。
絵本のくまのプーさんでは、最後大人になったクリストファーは100エーカーの森の仲間にさよならを告げます。
そしてファンタジーから巣立って大人になっていくのです。
それは寂しいことではあるけど、人間にとって必要なことだと思います。
私が必要だと思っているだけかもしれませんが、そう思っているので、ファンタジーなまま終わってしまったポニョに不安な気持ちになるのだと思います。
ナウシカのように初めから最後までファンタジー世界ならそうならなかったと思います。
はじめとても現実のように始まって、非現実から現実へ帰ってこずに終わったのがモヤットの原因なのです。
と、原因がわかっただけでもスッキリしました。
あとは続編で「海の底のフジモト」をやってほしいです。
パンフになんか説明書いてましたが、あんなんで納得いきません…
若きフジモトとグランマンマーレの愛と冒険をぜひ映像化していただきたいです。
いろいろ書いていますが、ポニョ好きですよ。可愛いから。
Posted by ちー at 00:21│Comments(0)
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